これからアドバイスをする僕のバドミントンの経歴は下記の通りです
- 全日本ジュニアシングル優勝
- 17歳で全日本総合選手権出場
- 元ネパール代表チームコーチ
- 元メキシコ代表ジュニアコーチ
Twitterはこちら→(@tabiminton)
2020年7月より内閣府が発足した「高校魅力化コーディネータ」として北海道にある幌加内高校に勤務しバドミントン部コーチもやってます。本業はちょっと違いますけどね。
気になる方はこちら↓
初心者のラケット選びは気楽に
ある程度のレベルになるとラケット選びは選手にとって重要な選択になると思いますが、ここではまず初心者におすすめするラケットの選び方を紹介します。
まずはラケットの難しいことはこれから書くとして初心者といっても色々なレベルがあると思うのでここでは二つに分けましょう。
- 全くもっての初心者の方
- 本当にやり始めてそろそろ自分のラケットを購入しようとしている初心
自分がどちらの初心者か当てはめてこのブログを読んでいきましょう。
それではどうぞ。
ラケットの選び方
全くもって初心者
まずはどれくらいのモチベーションでバドミントンをやるかにもよりますよね?
本当に始めたばかりでこれからも適度な遊びで運動がてらやるのか。
特にこだわりはなくてコスト的に安いのから初めていきたいのか。
最初は床にぶつけたりパートナーとぶつかって折れることもあるので1000円程度から3000円程度の超入門用でもいいかもしれません。
1万円のラケットを購入してすぐに折ってしまって凹むのも嫌ですしね。苦笑
上手くなってきたら5000円以上のをもう一本ほど購入してラケットを2本所持しても良いでしょう。
2本あるとガットが切れた時や友達に貸す時など何かと便利ですよ。そうするとバドミントン仲間もできやすいでしょうし。
ちなみに手始めに購入できる3000円クラスのヨネックスのラケットですとこんなようなの。
そろそろ自分のラケットが欲しい方
そういった方には価格的には5000円以上のラケットからおすすめします。
今後も継続してやっていくとすれば1万円近くのラケットを購入しても良いでしょう。
もちろん価格でラケットを決めるわけではないですが、一つの目安として良い基準になることは間違いありません。
どんな商品もそうですがレベルに沿って値段も上がっていきますからね。
ヨネックスマッスルパワー9もしくはナノレイ110あたりがレベルや価格的には使いやすいラケットとなっています。
中級者のラケット選び
中級者ですと少し専門的な話も交えていきましょう。
例えばヘッドの部分が重いとスマッシュにパワーが伝わりやすいが、ダブルスで前衛に入ると早いラリーにワンテンポ遅れる。
一方で軽いラケットはコントロールには向いているが、スマッシュにパワーがなくていまいちだったりと色々な差が出てきます。
中級者レベルになると、価格も1万円を超えるものを購入したくなるでしょうから安いものではないですね。
きっと、すでにショップへ行ったりして店員さんと話をしてある程度のラケットの知識はあると思います。
同じラケットでもグリップの太さだったり重さが違ってきたりと。
グリップが太いと手のひらの握力がラケットに伝わりにくいですし、細すぎてもコントロールに苦しみます。
グリップは太いのを買わず、購入後にグリップテープを巻いて太さの調節をしましょう。
個人的にはヘッドが重いラケットは肩や手首を痛めやすいように感じます。
こちらも自分の経験を元に中学時代と高校時代で二つに分けて書いていきますね。
中学時
僕を例にした場合中学1、2年生の頃を中級クラスとしてみていきましょう。
参考成績としてこの頃は地域の大会でベスト4に入るくらいでしょうか。
僕が中級者レベルの時は違う種類のラケットを3本くらい使い分けていました。
まだレベルや様々なものが安定していなかったので、その日その日によって使い分けていました。
一番はその日の気温や湿度で飛び方が変わったり、あとは気分的なものですね。
中級者の方ならわかると思いますが、結構気分によってラケット変えるってこのレベルのバドミントン選手は大事ですよね。
パワーもなかったのでシャフトは多少柔らかめでした。ガットのポンドも22〜24ポンド程度だったと思います。次は高校生の頃の話を参考にしてみてください。
高校生
僕は高校生2年生あたりから一本の種類に絞ったというか、それしか使わなくなりました。
自分のバドミントンスタイルとフィーリングがマッチしたんでしょうね。
この時の成績で全国大会上位や全日本候補の合宿に参加するくらいのレベルだったと思います。
ラケットは大体常時4〜5本を所持していました。
27ポンド〜29ポンドのガットのテンションでそれぞれバラバラに張りその日の気候によって変えたり、
大会によってはシャトルによって変えたりしていました。
しかしこのくらいのガットのテンションになるとラケットのフレーム耐久とミスマッチしていたら折れやすいので気をつけてください。
本来ならこのレベルになるとシャフトも硬めがいいのですが個人的に柔らかいシャフトが好きだったので、僕は柔らかめのシャフトのラケットを使用していました。
こちらは中級者用のヨネックス アイソメトリックTR1
初級中級者にオススメのヨネックスのナノレイシリーズ
現在ヨネックスから発売されているナノレイシリーズは初心者や中級者におすすめできるラケットのシリーズでしょう。
反発性能をしっかりと高めるためにx-フラーレンをシャフト全体へ搭載し一瞬のしなり戻りから高反発のスピードショットが打てるように計算されたラケットです。
もちろん上級者向けのナノレイシリーズもありますが多くは初心者、中級者へ向けたラケットがあるのでこのシリーズから選ぶのも良いかと思います。
価格的にも手頃なのから高額なものまでと色々揃っていますし、デザイン的にも優れたシリーズでしょう。
最近人気のアークセイバー
時代時代によってラケットは色々な種類の製品が出ては消えますがここ最近ではアークセイバーが人気のあるラケットの一つでしょう。
今の時代のバドミントンはハードヒッター傾向が強いのでそんな現代のハードヒッターを抑え込むために作られたのがこのモデル。
レシーブから相手を崩す新しいプレースタイル「レシーブ型オールラウンダー」を目的として作られたラケットです。
中級者から上級者向けの仕様となっていますね。
こちらは自宅で使えるバドミントン上達用品をまとめた記事↓
ラケットの重さ軽さについて
表記記号 | 5U | 4U | 3U | 2U |
重さ | 軽い | やや軽め | 普通 | やや重い |
重さに関しての表記はUを使用して表しますが数字が減っていくにつれて重くなっていきます。
大体5g〜10g程度の重さの違いになってきますがバドミントンをやってこのラケットの重の違いを感じるようになってくると初心者から抜け出したといってもいいでしょう。
要は使用している道具の良し悪しを感じるようになってきたということですね。
ただ全てのラケットに全ての重さの種類がある訳ではないので気をつけてください。
ラケットによっては2Uは製造していないなどとかもありますので。
ラケットって軽い方がいいのでは?
最初は普通そう考えるでしょう。
でもやっていくにつれてパワーがついてきたりすると重いラケットの方がスマッシュにパワーが乗って速くなったりというメリットがあります。
じゃあ上手くなるとみんな重いのを使うの?
そうとも限らないのがラケットの面白いところで、ラケットが軽いとコントロール重視のプレーの人には有利に働きます。
ですので上手くなってもずっと軽いラケットを使い続ける人もいます。
でも初心者の人は最初は軽いラケットから始めることをおすすめします。
その方がラケットも振りやすいでしょうし、まずはコントロールの力をつけることが大事なことですから。
重いラケットを購入すると肩を痛める原因にもなりかねません。
ラケットバランス
ラケットには頭の部分が重いトップヘビー、バランスの取れているイーブン、頭の部分が軽いトップライトと3つに別れたバランスがあります。
ここを読んでいる初心者の方はあまり深く考えずにトップライトで良いですが一応簡単な説明だけ記載しておきます。
トップライト
頭の部分が軽いためラケットを振る力がまだない人に適しています。
初心者の方はラケットの頭が軽い方がラケットのコントロールが楽でしょう。
イーブン
ラケットの頭からグリップまでが均等に作られています。
こちらもコントロールがしやすい仕様になっています。
女子のシングルスプレーヤーや中学生のプレーヤーにはこちらが向いているかと思います。
トップヘビー
頭の部分が重い作りのラケットですね。
僕自身もこのタイプを使用していましたが初心者の方にはコントロールに苦戦することかと思います。
頭の部分が重い分スマッシュに伝わるパワーは強いものがあります。
ただしスマッシュを早くしたいからといってスキル不足でこのタイプを使用することはお勧めしません。
トップヘビーを使いたい場合は使っている誰かから借りて試打をしてから購入を考えることをお勧めします。
グリップについて
グリップの記号は「G」という表記で表されます。
表記記号 | G6 | G5 | G4 | G3 |
太さ | 細い | やや細い | 普通 | やや太め |
グリップに関しては数字が減るにつれて太くなっていきます。
ここ最近ではG3の製造が減ってきてG5.G6あたりが多くなっている印象でしょうか。
でもグリップに関してはラケットを購入後、多くの人がグリップに「グリップテープ」という滑り止めのテープを巻くので多少購入後より太くなります。
ですので購入時は自分が思うより細いくらいがちょうど良いでしょう。
後から太くすることはいくらでも可能ですので。
メーカーにもよりますがグリップの太さのみの表記と、グリップと重さの表記を2つしているところに分かれます。
大手メーカーのヨネックスを例にとってみると「5UG6」などとこのような表記になります。
軽くてグリップが細いラケットという感じですね。
こちらも重さと同じで全てのラケットにグリップの太さを選べるわけではありません。
ラケットによってはG3が製造されていないということもあります。
グリップテープについて
グリップテープとは上記に書いた通りラケットのグリップの部分に巻く滑り止めのことです。
バドミントンをやる99%の人はこのテープを巻くと言っても過言ではないかもしれません。
これがあるとないのではグリップを握る力に大きく影響してきますからね。
グリップテープは大きく分けて2種類あることを頭に入れておいてください。
ウェットタイプとドライタイプです。
ウェットタイプ
こちらは手のひらに汗を多くかかない人が向いているかと思います。
感覚でいうとベタベタとしていてラケットのグリップに巻くととても滑りにくくなります。
多くのバドミントンプレーヤーはこのウェットタイプを使用しているでしょうか。
ただ多くの人はこのウェットタイプにフィット感を覚えると思います。
また、このウェットタイプには凸凹グリップというタイプもありグリップに凹凸があるタイプです。
こちらはより握りやすくこれを好んで使う人も多くいます。
価格的には普通のウェットタイプより100円〜200円ほど値段は上がりますがそれだけの価値はあるかと思います。
僕も一時期はこちらの凸凹タイプが使用しやすくて、ラケットによっては普通のウェットタイプと凸凹タイプで2種類のラケットを使用していました。
凸凹タイプは見た目はわかりませんが実際にラケットに巻くと凸凹していて握りやすいです。
ドライタイプ
ドライタイプはイメージとしては絨毯生地をグリップに巻く感じなので、手のひらに汗を多くかく人はこちらが良いでしょう。
僕の友人でも汗を多くかく選手がいたのですが彼はもっぱらドライタイプでした。
僕も一時期はドライタイプを使用していましたがあまり汗をかくタイプのプレーヤーではなかったので手に滑り止めの粉をつけていました。
それが段々と面倒になり結局はウェットタイプに戻しましたが必ずしもこの記事を読んで最初からドライタイプを避けることはしなくても良いと思います。
まずは自分で使用してみて自分に合うものか、もしくは時期によって使い分けても面白いかもしれません。
汗の多い夏はドライタイプで、冬はウェットなどと。
そういう使い分けもできますね。
アマゾンとかだと拡大して見れるので見やすいかと思います。
シャフトについて
ここまでくるとシャフトについて自分がどのようなのが適しているか大体想像がついてくるかと思います。
シャフトとはラケットのグリップから頭にかけての棒の部分のことを指します。
シャフトは3タイプの硬さ
シャフトは柔らかい、普通、硬いと大まかに3つに別れてきますが初心者の方はもちろん柔らかいシャフトを選びましょう。
そうなってくると必然的に初心者用のラケットはシャフトが柔らかいものが多くなってきます。
初心者は上級者のようにスイングスピードがまだないので硬いシャフトを使用するとラケットの「しなり」はありません。
そこを補うにはラケットのシャフトを柔らかいものを選ぶことによってクリアーを遠くまで飛ばすことができます。
面白いもので上級者が使っているラケットを使用してクリアーを奥まで飛ばそうとしてもなかなかうまくいきません。
上級者の方が使っているラケットはシャフトが硬いですが、それを筋力とラケットスイングで補っていますので。
逆に上級者が初心者のラケットを使ってもうまくコントロールできませんね。
すでに上級者と初心者の使うラケットは別物と考えてください。
遊びでは使えたとしても試合で使用するには全く自分の筋力に比例していないのでラケットが言うことを聞いていないのと同じことなんです。
パートナーを想いやるエッジガード
上級者でも間違ってラケットを折ることはあるのですから初心者の方は特にぶつけたりすることでラケットを折ることがあるかと思います。
僕も初めは多かったのでこのようなテープをラケットのフレームにつけていました。
こうすることによって自分のラケットもそうですが、パートナーのラケットに傷をつけることも半減させることができるのでお勧めです。
テニス用ではありますが半分に切ってラケットのフレームに巻くとしっかりとした保護になります。
バドミントンネパール代表コーチやってます。人気記事。