国体出場ってすごいの?バドミントン選手の国体の位置付けってどんなもの?

hassy
よくプロフィール等で「国体出場経験あり」とかってありますけど、これって国体に出場した人としていない人では大きなイメージの誤差があると思います。バドミントン選手にとっての国体出場ってどれほどの位置付けにあるのでしょうか?

 

高校生にとっての国体は位置付けが高くない

バドミントンをやっている高校生にとって全国大会は約4つあるでしょうか。

インターハイ、選抜大会、ジュニア選手権、国体。人によっては全日本総合もあるので、5つの人もいるでしょう。

さて、一般的に考えてこの中で位置付けが最も高いのはインターハイ。夏の高校総体ですね。野球で言うならば夏の甲子園ですね。

サッカーもラグビーもバレーボールも位置付けとしては高い全国大会ですが、これらは注目度で言うならば春の選抜大会でしょう。

サッカーやラグビーは正月に全国放送されますし、バレーも春高バレーで全国放送されますね。

バドミントンの場合、もちろん春も位置付けは高いことは高いのですが、インターハイと天秤にかけてみると多少インターハイの方が重い気がします。

ジュニア選手権も高い位置付けの全国大会ではありますが、団体戦がないため多少ではありますが位置付けは落ちます。

 

国体はおまけみたいなもの

国民体育大会なんでこんなことを言うと怒る人もいるのかもしれませんが、大体の出場選手がこんな感じの捉え方だと思います。

国体に目標の全てを合わせて調整してくる選手はあまりいないでしょう。

国体がなぜおまけみたいな大会かと言うと、インターハイが終わるのが8月。国体は10月にあるわけです。

高校生バドミントンプレーヤーにとって集大成のインターハイが終わってしまうと、そこからモチベーションをあげるには簡単なことではありません。

確かに国体も全国大会ではあるのですが、チームによっては各高校からのエースが集まりチームを組む即席チームみたいなものなのです。

野球と違って、今までやってきた同じ高校のメンバーと団体を組めるわけではないんですね。

もちろんそれはそれで新しい刺激もあって楽しむこともできますが、人によってはいきなりその大会だけ監督も変わるわけで戸惑う人もいるでしょう。

そして、国体の成績ってあまり進路に影響しないことが多いのです。

なぜなら国体に出場する選手であれば大抵の人はその前に進路は決まっていますし、色々な意味で国体に何か大きな目標をおくことは少し難しい大会でもあるんですね。

 

社会人選手にとって国体の位置付け

これに関しては僕自身社会人でプレーヤーとして活動はしませんでしたし、直接インタビューしたわけでもないので憶測で記述することしかできませんが、社会人選手にとっても位置付けの高い大会ではないでしょう。

理由は高校生とは少し異なってはきますが、チームの組み方は高校生とは違った意味で複雑なものです。

北海道を例にとってみるならば、必ずしも北海道にあるチームが予選に出られるわけではありません。

北海道出身でNTT東日本に所属していても北海道の予選に出場して勝ち上がることができれば北海道の代表選手として国体に出場することが可能なわけです。

その逆も可能です。大阪出身でも北海道のJR北海道に出場していれば北海道枠から出場してもいいわけです。

その理由は人によって様々ではありますが、多くの選手が「地元の地域から出場するにはレベルが高いから」といった理由で、

自分が出場できる可能性のある地域から出場を狙う人が多いでしょう。

 

社会人の方がある意味おまけ大会?!

さて、そうなってくると高校生以上に社会人は即席チームになるわけですね。

高校生ならまだ同じ地域にいるので合同で練習することは可能なのですが、一方は大阪で練習、一方は北海道で練習となるとダブルスの練習が全くできないわけなんです。

それでもって国体は地域で出場する大会なので高校生と一緒に行動することもあるわけです。

そうなってくると必然的に社会人もモチベーションをいつもと同じ全国大会レベルにもってくるのは簡単なことではありませんね。

もちろん試合ではグッと集中はするでしょうが、それまでの準備だったり気持ちの持って行き方だったりやはりいつものそれとは多少なりとも変わってきます。

また国体の場合他の競技も行われるため総合開会式にはこぞって様々なスポーツ選手が集まるわけです。

その時その時のタイミングにもよりますが、時にはテレビで見たこともあるようなスター選手がいることもあるわけですね。

特に高校野球などで注目されている選手はお目にかかりやすい場でもあります。

そんな他の全国大会とは違った雰囲気を持つのが国体という大会なわけなんです。

 

国体出場というプロフィールマジック

テレビ等でもタレントさんのプロフィールで「国体に出場」などと出て出演者が「おー!」となっていますが、一般的にスポーツをやっていない人と、国体に出場経験のある人とではそこに大きな誤差が生じていると思います。

“国体出場”=“おー”とは本人は感じていないんですね。なぜなら上記したように国体の位置付けってスポーツ選手にとってあまり優先度の高い大会ではないんです。

まあ見ている人、聞いた人が「国体出場って凄い!」と感じれば、それは本人の感じることなんでそのままなんですがプロフィール的にはマジック的な要素も感じてしまうのは僕だけなんでしょうか?

誰でも出れるとは言わないにしても、選手にとって価値が高い大会ではないんです。

これが国体に出場している、もしくは出場した選手の本音ではないでしょうか。

 

まとめ

国体の雰囲気って大会の雰囲気としてもどこかちょっと他の大会にはない“遊びの大会”の雰囲気があるんです。

全員が全員ではないかもしれませんが、多くの人はこの雰囲気は感じているのではないでしょうか。

バドミントンに限らず他の競技でも優先順位は学生、社会人ともに高い大会ではないことは確かです。

しかし、プロフィールとしては国民的認知度の高い大会でもあるので書きやすいプロフの一つであることは間違い無いでしょう。

ここで書いていることは決して“国体が大した大会では無い”という事ではなくて“同じ全国大会でも位置付けが高くない”という事です。

位置付けが高くないというだけで、全国大会の“価値”としては低いものではないことを誤解しないでください。

 

 

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元バドミントン全日本ジュニアチャンピオン。高校在学時に全日本総合選手権に出場。高校で選手を引退した後、アジア、南米、北米、オセアニアを旅する。アジアでは旅をしながらバドミントンで遊ぶ。帰国後は沖縄の宮古島や淡路島で島暮らし。バドミントン元ネパール代表コーチ。元メキシコジュニア代表コーチ。一般社団法人JADP公認メンタル心理カウンセラー。勉強しない子供より、遊ばない大人を心配する37歳。