上手い選手って言われている人いますよね。でも、上手い選手と強い選手の違いってなんだかわかりますか?
ちょっとここでは部活をやっている学生さん向けに書きますね。まあ、趣味でバドミントンを楽しんでいる人も良かったら見てください。
記事作成者の経歴はこちら
- 全日本ジュニアシングルス優勝
- 17歳で全日本総合出場
- 元ネパール代表コーチ
- 元メキシコジュニア代表コーチ
twitterはこちら→hassy@tabiminton
勝てる選手と負けない選手
上手い選手は勝てるんです。でも、強い選手は負けないんです。
意味わかりますか?
例えば団体戦で「こいつに回ったら絶対的な安心」という選手はいますか?どうしてその選手は安心できますか?
答えはその選手のメンタル。
手にとって見えるわけではないけどどこかどっしり感があったり、大きな舞台でも表情や行動に焦りがなかったりと。
そういう選手はここぞで負けないんです。
特別上手いテクニックがなくても、特別早いスマッシュがあるわけでもなく。
しかし特別強いメンタルがある選手は強い選手です。では上手い選手とは?
上手い選手の特徴
確かに誰から見ても上手い選手っていますよね。「こんなテクニックまねできない!」と思うようなショットを打ったり、手首の使い方がありえないほど上手かったり。
ただ「あれ?ここで負けた?」とかここぞの大一番で勝てなかったりすることがある選手が上手い選手止まりです。
それと怪我が多くてもその選手は上手い選手止まりです。
強い選手は怪我にも強い体を持っている、もしくは怪我をしない体を作っています。
また、上手い選手は自分のテクニックに頼りがちです。自分で気がついていなくてもテクニックで勝つことを覚えてしまった体は楽を覚えてしまいます。
必ずしもそれが悪いとは言いませんが、楽を覚えた体で勝ち上がるとそこからさらに上のレベルで勝つことが難しくなります。
決してテクニックだけ上達することが悪いということではありません。楽を覚えたテクニックがショットが良くないのです。
目指すのは上手い選手より強い選手
学生が目指すべき選手は上手い選手よりも強い選手です。
確かに先輩や憧れの選手を見て上手いテクニックやフェイントを真似したくなる気持ちはわかります。
それはどんどん真似していきましょう。上手くなるコツは真似することです。
しかしそこに溺れることがあるのがこの年代の特徴でもあります。特に男子はその傾向が強く出る年頃でしょう。
真似はしてもいいが溺れない。これが大事です。
強くなれない子の特徴に、テクニックに溺れてそれを使いたいがために練習からそのフェイントをわざと頻繁に使ってみたりする子がいます。
それに気がついたときは危険信号だと思ってください。それよりも、そのフェイントに頼らなくても勝てる練習をしましょう。
そっちの方が強くなるには近道です。
例えばネット前で高い打点で拾えるのにも関わらず、わざとに一度ラケットを下に引いてクロスにヘアピンをするとかありますよね?
ああいうのは1試合で1度か2度決まればいいんです。それに、マスターしていないのにあれを試合で使ってネットにかけたりアウトになったりとする子がいます。
その1点貴重な1点ですよ。
わざわざ高い打点で取れるのにフェイントを入れてミスをして相手に1点を与える。
無駄の極みです。
そんなことにならないよう常に高い打点で取ること、ラケットのヘッドを立ててネットに入る練習を繰り返してください。
そういった一つ一つの地道な練習が自信となり、その自信はメンタルへの強さへと繋がりますから。
いいですか?基本的にこのブログの内容は僕の経験からものをいってます。
僕が経験したこと、そして僕が後悔したことを伝える内容がちりばめられています。
ここまで読んでお分かりのように、僕は上手い選手止まりだったんです。
強い選手ではなかったのです。なので皆さんは強い選手を目指してください。
はいそうです。無駄に入らないフェイントばかり練習してたんです。
どうしよもないですね。
強い選手になるには?
誰しもが知りたい答え。
“どうすれば強くなれるのか?”
バドミントンに限らず、様々なプロスポーツ選手と関わる中で僕なりに共通項を探してみると
“私生活も全て競技に繋がると思いながら生活している”
と言うことでしょうか。
逆を言えば“私生活を競技に捧げれるほど好きなことをやっている”と言うことにもなりますね。
どんな練習をすれば強くなる?
一概に“これをやれば強くなる”という練習を提供することはできませんが、個人的には自分が嫌いなトレーニングを自ら行うことではないでしょうか?
好きなトレーニングって、やっぱりその分上達も早いんです。
例えばあなたがランニングが嫌いなら、できる限り毎日走る。
嫌いなトレーニングを積極的に行うことによってメンタル的なトレーニングにも繋がりますからね。
できる限り自分が嫌いなトレーニングを自ら積極的に行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?強い選手と上手い選手の違い。
バドミントンをやっている以上テクニックを披露して上手いバドミントンをやりたくなる気持ちももちろん分かります。
しかし、スポーツである以上勝てなければ意味がない。
是非ともこれを機に“強い選手”になれるよう日々トレーニングを重ねてください。