北海道出身で移住を繰り返す僕がおすすめする北海道の移住先は東川町。雪が好きで北海道に移住する人は東川町を選ぶ人が多いですね。やたらむやみに人口を増やさないが移住希望者殺到の町です。
超人気の東川町
旭川市の隣町「東川町」
北海道のほぼ真ん中旭川から車で2〜30分も走れば人口約8000人ほどの東川町という町にたどり着きます。
ふるさと納税でも全国で3位以内に入るほどの人気っぷりの町です。
僕も隣の旭川から移住を考えたこの町。
何がこんなに人気を呼ぶ町なのでしょうか?
因みに北海道旭川への移住記事はこちらになります。興味のある方は是非↓
町長を筆頭に町の取り組みが積極的
まずは町のリーダである町長さんが何事にも積極的に取り組む姿勢が役所にも浸透している町です。
「できない理由を考えるのではなくまずはやってみる」
その姿勢が言葉でなく行動で示されるとても面白い町です。
ある意味小さな町だから行動がしやすいのかもしれませんが、でも東川町の役所ができるということは他の役所でもできるということですよね。
その模範となる町の組織があることは確かです。
事実僕が沖縄の宮古島にいた時も、宮古島で議員をやっている人が「東川町に視察に行く」と言っていましたし、淡路島で移住促進を支援している方も視察に行きたい町No1だそうです。
日本のほぼ最南端の島や関西の離島ですら参考にしたいモデルの町ということです。
東京在住のライターが東川を訪れた際に東川の魅力に取り憑かれ出版した「東川スタイル」
カフェをはじめとした様々な移住起業者が紹介されているこの一冊。写真の町だけあって写真も綺麗だが個性的な町を象徴するような方ばかり紹介されている。
水が超絶綺麗&水道水がただ
大雪山のふもとに位置するこの町は大雪山からの豊かな水が豊富に流れてきます。
天然ナチュラルなこの水は町に与えられた最高の恵みです。
人って太古の昔から水のあるところに集まる習性があるんですね。
やっぱり本能的に自分の体に入れる水がどれだけ大事かということは気がついているんです。
僕も海外色々な旅をしましたがメコン川やガンジス川のように大きな川の側にはやはり人が共存していました。
この東川町も同じで大雪山から与えられる天然ナチュラル水は私たち人間が求めている水なんです。
さらに嬉しいことにこの水は上水道がただの町なんです。
そうです、家での生活水は無料の町なんです。
あまりこういう町ってないと思いますよ。
自然豊かで子育て世代に優しい
人口8000人程度ということで自然が豊かなのはもちろんのこと空気もすごく良いです。
旭川の町からもさほど遠くないので大きな病院や買い物にも不自由しない距離です。
東川町で積極的に子育て支援を行っていますので子供がいて色々な不安や情報が欲しい人は直接東町役場に問い合わせて子育て支援について伺うのも良いでしょう。
中学生までの医療費がただなどの子育て世代に優しい支援を行っています。
今も尚子育て世代が増えている町なので、町の支援や取り組みはタイムリーに更新しています。
「食」に関して
野菜農家や米農家も多い東川町では新鮮で安全な食があることが魅力的な土地柄の一つかもしれません。
週末になると中心地では農家の野菜の直売なども頻繁に行われており、カフェなどを運営している女性も多いため、食に関する情報交換などができるかもしれません。
移住をする人の多くは食に関しての興味が強い人も多く、新鮮で農薬の少ない野菜など気を使っている人も多いのではないでしょうか。
また新米なども手に入りやすい環境があるため、自分が住んでいる土地のお米をそのまま食べるという贅沢な生活ができます。
東川町での仕事は?
求人に関して
東川町自体で仕事を探すとなるとやはりそこは8000人の町なのでこれといった仕事は多くありません。
しかし車で20分も走れば隣には旭川というそこそこ大きな町がありますので東川町に住みながら旭川に通うのも良いでしょうし、実際にそういう町民は多いです。
それでもどうしても東川町で仕事がしたいとなればやはり多いのは農家の手伝いなどの仕事がほとんどだと思います。
変わり種でいくと町の中に「日本語の語学学校」がありますので日本語教師の資格を持っている人は求人が有る時に応募する手もありだと思います。
でも日本語教師の免許を持っている人ってなかなかいませんよね。汗
起業支援に関して
東川町では起業支援を積極的に行っています。
農業ですと新規就農者に関して30万円を上限に支援しています。
しかしながら現在の東川町では空いている農地がほとんどない状態で農業での新規就農は少し難しいかと思います。
それでも東川で農業がしたいという方は役所に問い合わせてみるのが良いかと思います。
運がよければ畑を手放すという人が出たタイミングかもしれませんので。
農業以外に新たに企業、または新規分野での事業を行った場合対象経費の1/3以内もしくは上限を100万円とした支援を行ってくれます。
僕が実際に知っている例ですと飲食店やカフェの新規起業でこの制度を活用して起業を行っている人たちがいます。
ただ東川の場合ですと昼間にはそれなりの集客が見込めても夜になると飲食店での集客は苦戦しているようです。
飲食店で起業を考えている人はそこの点も注意して起業を行ってください。
地域おこし協力隊
東川町では他地区の自治体と同じく地域おこし協力隊制度を利用して積極的な移住者の受け入れを行なっている町です。
特に募集人数に関してはかなりの幅をとっており、他地区が数名にも関わらず二桁単位で募集を行なっていることもあります。
様々なセクションでの募集を行なっているため、自分のスキルが活かせそうなところを探してみてはいかがでしょうか。
また時期によっては東川町での募集要項がないこともありますので、そこに関してはタイミングがあると思います。
まずは上のサイトから北海道地区に範囲を限定して募集案件に目を通してみてください。
東川町は職種のバラエティに飛んだ町ですので魅力的な案件が少なくありません。
東川の賃貸情報は?
空き家に関して
移住や田舎暮らしに関して体験を元に様々な記事を書いていますが、居住に関して人気の移住地であればあるほど空き家探しに苦労します。
移住となると人にもよりますが、売家を探す人よりも貸家を探す人が多いかと思います。
しかし東川町でも貸家の空き家物件は少なく探すとなると一苦労でしょう。
アパートですと数件空いている部屋は有るようですが一軒家での空き家はあまりないのが現状です。
しかし売家となるとポツポツと売っている物件は出てきます。
北海道の場合、物件は相場より安めの価格で販売していますので都心に暮らす人からすると相当な安い価格で一軒家を購入することができます。
旭川や東川町の場合旭川市のほとんどの不動産屋が情報を提供している「IRI」という不動産の情報サイトが有るのでこちらを利用するのが便利です。
新築を建てると町からの助成
新築を建てた場合町からの助成があります。
「東川風住宅設計指針に基づいた住宅の建設をした場合、物置、カーポート等の建設補助」
と、なっていますが「東川風住宅」がわからない人は役場で担当者と話をして聞いてみてください。
土地が余っている?!
住宅用の宅地(土地)は多く余っているので土地選びに困ることはないかと思います。
メインの通りで高くて坪4万円くらいでしょうか。
安いところですと1万円などの土地もあるのが東川町の魅力の一つかもしれません。
小さな町だけど公営住宅がある
8000人程度の町ですが東川町には公営住宅があります。
現在移住している方がどれほど公営住宅を利用しているかはわかりませんが、移住を考えている人にとっては選択肢の広がる居住でもあるでしょう。
空き家を探すのも難しかったり、金銭的な条件と合わなかったりと色々あると思いますので公営住宅の存在は大きいかと思います。
こちらに公営住宅関係のサイトを載せてきます。
おすすめの不動産会社は?
多くの田舎の移住先は口コミだったり地場の不動産屋が良い物件探しとなりますが東川町で物件を探す場合、旭川にある「大和」という不動産会社が良いでしょう。
以前旭川で不動産の仕事をやっていたことがあるのですが「大和」さんは東川町の物件に強く東川町に多くの物件と情報を持ち合わせている不動産会社です。
中古物件を購入するなり、土地を購入するなりと考えている人は「大和」さんを利用して探すと色々と探しやすいかもしれません。
基本的に旭川近郊は先ほど紹介した「IRI」に大体の物件は掲載されていますが、稀に何かの拍子で掲載されていなかったり、
物件が入ってきたばかりで「IRI」にまだ掲載されていなかったりということもあるので、直接不動産会社に問い合わせるということも良いかと思います。
関連記事→元不動産屋で働いていた僕が伝える物件探し
ハイセンスの良い店が多い
センスに関して言えば人それぞれの価値観があるので個人的な意見になるかもしれませんが、カフェにしてもセレクトショップにしてもセンスが抜群に光っている店が多いです。
多いと言っても小さな町なので数件程度ですが、その数件程度の店が抜群のおしゃれ感なんですね。
個性が出てるというか、東川町の町にフィットしているというか。
ですので、夏やシーズンの時の休日ですとカフェに入ることも簡単ではありません。
しかし移住をして東川の住人になれば行きつけのようにお店に行くこともできますね。
先ほど紹介した東川スタイルにはそのような店が多く紹介されています。
この本を読むだけでもこの町にそそられてしまうことでしょう。
スキーヤーのゲートタウン
コアなファンには知られている旭岳のパウダースノー。
スキーヤーやボーダーにはたまらないパウダースノーがある旭岳に滑りに行く前にここの町へ寄る人が多いのも特徴です。
最近ではニセコの人の多さにうんざりしてきた外国人などがポツポツと旭岳に滑りにくるようになりました。
そいいった方々のちょっとした寄り道の町にもなっています。
密かに人気が出ている隣町の東神楽町
東川町の隣町に「東神楽町」という町があるのですが、昨今旭川から東神楽町に移り住む人が増えています。
理由は「旭川より税金が安いから」という人が僕の周囲では主な理由です。
結婚して家を立てるなら自然もより近いし税金も土地も安いし東神楽にするか、そんな世代が移り住んでいる印象ですね。
それに旭川の街中までも車で10分ちょっとで着きますし。
近場ではちょっと知られていることですが、北海道外で生活していて東川に移住を考えている人はあまり知らないのではないでしょうか?
とても大きな生活の全てが揃うショッピングモールもあれば、おしゃれなカフェも多くこちらも町自体にポジティブな空気と北海道の四季を感じれる魅力的な町です。
また旭川空港が近く北海道外からのアクセスにはとても楽な環境にあります。
東神楽町を知らなかった人はこちらもチェックするのも良いかと思います。
「秘境」幌加内町(ホロカナイ)
北海道の中でも話題に上がらないからこその秘境の移住地、幌加内。
人口1500人の町で僕自身が2020年の7月から移住し生活をしているのですが、人気が出る前にチェックしておいて損はない町です。
山間に囲まれたこの町では、ひっそりと静かに生活をしたい移住希望者にとってはとても最適な町です。
近隣の旭川市、士別市、深川市という大きな町までは車で4、50分圏内に行けるものの、生活自体は静かな町で過ごすことができます。
海外4ヶ国で生活し沖縄の宮古島、兵庫の淡路島を島暮らしを経て僕がたどり着いたのは知られざる秘境、幌加内でした。
東川町に移住した人のブログは?
移住の人気な街では少なからずブログを書いている人がいます。
ちょっとこちらでも探していくつかピックアップしますので参考にしたい人は読んでみてはいかがでしょうか。
えぞまにあ
個人的にはとても好きなタイトルですね。
街並みや、その他綺麗な写真があって読みやすいブログです。
子育て世代の移住
こちらはブログというよりも家族で移住をした人の取材記事。
元々旅をしていた夫婦が移住先として選んだのが東川町という、移住者に多いパターン。
子育てを考えながら移住をしたい方には面白い記事でしょう。
日経エリア掲載コラム
こちらもコラム形式の記事。
大都会東京から結婚を機に札幌へ移り、東川町へ移住した方ですね。
記事は上と下に別れた2部構成になっていますので、のぞいてみてはいかがでしょうか。
暮らしとまとめ
東川町は町を活発にするため様々な仕掛けを日々行っている町です。
有名なところで言えば「写真甲子園」。
現在では国内だけでなく海外からの高校生も集まり世界的なイベントへとなりました。
また廃校になった校舎を利用して外国人留学生を受け入れて日本語教育をしています。
8000人の町にアジアを中心に約400人の外国人がいるため町の雰囲気は少し「インターナショナルな田舎」かもしれません。
また彼らも東川を愛し町民とうまくやっているため大きなトラブルなどの情報は一切ないようです。
夏は自然豊かで暮らしやすく、冬は大雪山系の元スキーやスノボードを滑る人には人気の町となっています。
町には鉄道の駅がなく車でしか町に行けないため、観光旅行の人が多くて疲れてしまうというようなこともありません。
北海道で人気の移住地といえば他にはニセコなども聞きますが移住を繰り返す僕がどこの地でも聞くのがやはりこの東川町の名前です。
全国から視察に訪れる人気の町、東川町。
あなたにぴったりの環境と居住が見つかると良いですね。