南米のバドミントンってどんな感じ?パラグアイでバドミントンを教える日本人女性

バドミントン

パラグアイってどこ?

僕自身も10年ほど前に旅の途中で訪れた国パラグアイ。南米のほぼ真ん中に位置する国です。

国の治安や状況などを考えると20代前半の女性がこの国でバドミントンを教えているのは中々タフな経験をしていると思います。

地区によっては日本政府から渡航注意など出ている国ですから。

10年前になりますが、僕が訪れていた時は腰に拳銃を下げている若者とすれ違うこともありましたからね。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]因みに僕はこの国で4人の警察にパトカーに押し込まれて金を巻き上げられたのであんまりいいイメージのない国かな。警察が職権乱用して強盗する国です。[/speech_bubble]

 

日本人には面白いかも

純粋な日本人にはちょっと面白いところが、この国は昔移民をした日本人のコミュニティーが残っている町があります。

イグアス移住地といって、今でも800人前後の日系人が生活をしています。

パラグアイの小さな田舎なのに、日本語の看板があったり大きな鳥居があったりとかなり異空間を漂わせる場所。

今住んでいる多くの彼らは日本に行った事がなく、しかしながら見た目も言葉も日本人。

時間も日本の昭和初期でストップしているような空間で、南米を旅していてこの場所に来るとまるで異次元の世界に入ったかのような錯覚に陥ったのを覚えています。

 

パラグアイでバドミントンを教える日本人女性

この日本人女性とは、先日スカイプを通して色々と話をさせてもらいました。

僕自身もネパールで代表チームのコーチをしていたことなどもあり、海外でバドミントンを指導することの難しさや、南米のバドミントン事情などをちょっと聞いてみたかったのでね。

アジアと南米ではまたバドミントンの根付きかたや文化の違いなどもあり、一概に同じ難しさではありません。

 

ネパールでの優位性

ネパールではバドミントンは比較的ポピュラーなスポーツで、ここ最近の日本人選手の活躍もあり日本人というだけである程度のアドバンテージはとっていました。

要は“日本人コーチ”という肩書きで一目置かれている状況です。

ここ最近の日本代表選手に感謝ですね。

しかし、南米ではそうもいかないようで、そもそものバドミントン文化自体の根付き方がアジアとは違いますし、聞いた話ですとまだナイロン球でのバドミントンという感じだそうです。

まあ全てナイロン球ではないと思いますが。

こちらの画像を見ればわかる通り、黄色のナイロン球を使って練習している感じですね。

逆に彼女はナイロン球に慣れてしまって羽球が打つのが難しくなってしまったとかなんとか。

それはそれでかわいそう。笑

 

蓑田 萌さん

どっちも可愛い女の子。まあ僕みたいなおっさんがあんまり言うと色々角が立つんでここら辺にしておきますが、

彼女のSNSを拝見させてもらったところ、出身は栃木県。桃田選手と同じ年代だそうです。

青年海外協力隊(JICA)の制度で現在はパラグアイに派遣中。期間は2年間の派遣です。

僕自身もJICAの経験があるので色々と分かる部分があるのですが、JICAは日本政府から安全面などをある程度確保されている反面、家探しからその国のバド協会とのやりとりや練習方法など、

基本全て自分でやらなければいけないので、楽ではない部分も色々とあります。JICAはそこまでは介入してきません。

要は「専門分野のあなたに任せます」というスタンスです。

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]さて、彼女が色々と苦労していることはどんなことでしょう?[/speech_bubble]

 

文化の違い

文化の違いって、その国の人の“考え方の違い”でもあるんです。

例えばある選手が「どうだった?アドバイスくれよ」と言われ「じゃあ、逆に聞くけど今回の試合で自分では何がいけなかったと思う?」

そう聞くと「はぁ、アドバイスくれないならもういいよ」となってみたり。

まあこれはちょっとスカイプで話を聞いた一つのエピソードでもありますが、僕がネパールでコーチをしていた時ではこのようなことはなかったと思います。

その国の文化を尊重して指導するのが良いことか、その国の文化を捻じ曲げてこちらのやり方で指導するのか、ここは選手との関係性もそうですが、さじ加減やバランスが難しい一つでもありますね。

 

治安面に関して

JICAで絶対にあってはならない事は、派遣されている人になんらかの事故が起こる事なんです。

やはりそれなりに日本から比べると治安のよくない国に行きますから。

でも逆を言うと「絶対的に治安が悪い国への派遣はない」ということでもあるんです。例えばシリアだったりイラクだったりと。

ですので、彼女自身も普段の練習などは首都のアスンシオンに滞在していますが、基本的には治安の悪い町などに遊びに行くことなどは原則禁止。

アスンシオン自体も日本に比べるともちろん治安はよくありません。

10年前の画像になりますが、こんな感じで町の中にはショットガンを持った武装警察がいますからね。

おそらく今もここらへんは変わらないでしょう。

久しぶりにこの画像見たら、女性の人が狙われている感じに見えるけど。

 

南米のバドミントン事情

そもそもパラグアイと隣国のブラジルとでは絶対的な人口数も違うため、パラグアイ自体のレベルはもちろんあまり高くないようです。

 

しかし、隣のブラジルですと10代の選手でも「インハイで2、3回戦ぐらいにいけるような男子選手はいるかも」とのことです。

その話だけを聞くと、もしかしたらネパールの代表選手と同じくらいのレベルかもしれません。

またパラグアイ自体小さな国ですし、隣国のブラジルの大会に一緒に出場することもあるとか。

こっちで言うとこの台湾の選手が日本の大会に出るような感じですかね。

 

ペルーや他国にも

蓑田さんに話を聞いたとこ、2018年9月現在と、南米ではペルーや他国にも日本のバドミントンコーチが派遣されているようです。

僕個人としてはペルーはお気に入りの国の一つですし、羨ましいのですがJICAで行った場合、安全面を含め色々な制限もあるのでやること、行けるところは限られますからね。

特にここ最近はJICAはスポーツ分野に力を入れているみたいなので、気になる方はチェックしてみても良いかもしれません。

その都度その都度、要請国は色々な国が上がってくるので定期的にチェックするのもいいでしょう。

 

まとめ

いかがだったでしょうか、あまり知られていない南米のバドミントン事情。

南米は治安的な面もそうですが、日本からかなり離れているので中々タフな環境ではありますが、彼女に伺ったところ「楽しく充実している」とのことだったので性に合っているのかもしれませんね。

人によってはバドミントンを外国で指導するのが楽しくても、その国の食事が合わなかったり、地域の人とうまくコミュニケーションが取れずに悩んでしまったりと色々ありますが、

そんなこともないようですので、是非とも今後とも楽しんでやってもらいたいものですね。

是非とも知ってもらいたいことは日本代表とは世間に知られている選手だけではなくこのように日本を代表してバドミントンがメジャーではない国で奮闘している女性もいるということ。

彼女もバドミントン日本代表なのです。

もしかしたら彼女の画像見てファンになった人も出てきちゃったかな??

なんてね!ではでは!

 

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