[10日目]バドミントンネパール代表の練習中にかける音楽は宮古島民謡。僕は日本を伝える。

バドネパール代表コーチ

今の時代練習中に音楽をかけることはどこでもある光景ですよね。ちょっと選手から「日本のミュージックをかけてくれ」とリクエストがあったのでかけてあげましたよ。

なりやまあいぐ

昨年まで沖縄の宮古島に住んでいた僕。

宮古島を代表する音楽の一つが日本人なら誰でも知っている「なりやまあいぐ」ですね。

やはり日本を伝えるためには日本で一番メジャーな曲をネパールの代表選手たちに知ってもらおうじゃないかという、僕の粋な計らいです。

バドミントンネパール代表チームの練習中音楽

やはり外国で日本人として生活している以上日本人が普段どんな音楽を聞いて生活をしているのか、また日本のバドミントンプレーヤーはどんな音楽を聞くのか伝える役目がありますもんね!

多くのスポーツシーンでは宮古島民謡を練習中に流すと思うのですが、一番よく聞く宮古島民謡はみなさん何でしょうか?

もし「うちのチームではこの宮古島民謡が人気だ!」という民謡があれば教えてください!

 

ネパール人は英語を多用する

ネパールでの英語教育は日本よりも進んでいて、今の子供達世代になると「ネパール語で数えることは不得意だけど、英語なら数えれる」などの影響も出ているくらいです。

時にはちょっとした会話もネパール人同士で英語で会話したり、お店でのやりとりが英語でしていたりなどということもしばしば。

「それとって」とか「あれは誰のだっけ?」とか。境目がよくわかりませんが。

上の動画でもカウントを英語でしているのは僕らに合わせているのではなくて、これくらいは普段から英語でやっています。

最近は逆に僕もちょっとした指示はネパール語で出すようにはしてますけどね。そのほうが面白い。

 

ネパール代表のコーチが邪魔をする

今日も少ない人数ではあった中、やっぱり集中力を持続してもらうのと練習に緊張感を持たせてもらうために、トレーニング中は集中してやってもらっていたのですが、

珍しくネパール代表のコーチ陣がぞろぞろと。

「お。珍しいじゃん。やる気なんか出しおって」と気にせず僕は僕で選手の指導にあたっていたのに、

コーチ陣が緊張感を壊すものだから選手たちは勝手にコーチ陣と休憩。

この国のアキレス腱は選手ではなくてコーチ陣なんですよー、本当に。

シャトルもほったらかしで練習はストップ↓

 

今日はミーティングがしたい

そんなことを言ってきたネパール代表のコーチ陣。

「ほいさ。じゃあ練習が終わったらミーティングしましょうか」と言うとコーチ陣はコーヒーを飲みに近くの売店へ。

いや、ここまできたなら練習見てけよー!!

なんて思っても仕方ないことをまだ思うんですね。僕もまだまだあまちゃんです。

 

ネパール代表の問題点は何だと思う?

練習が終わった後に代表チームのコーチ陣とトレーナーの山下君、僕でミーティング。

さてさて全く練習を見にこないコーチ陣がしてきた質問。

10秒ほどしかめっ面で考えて「一番の大きな問題はバドミントン協会とコーチ陣」と本気で言おうとしたんだけど、ちょっとここは一旦置いておいてそのことについてはいずれ話そうかなと。

まあ僕も三流コーチのくせに言うことだけは一丁前になってきましてね。

「フィジカルや、テクニック云々は一旦外してマインドの問題。代表選手であるという自覚とプライドを持たせること」

と、大きく出ましたよ。

でもそこが変わらなければ練習なんて一向に変わることはないと感じるのが本音。

 

正直目的を持たせるのは簡単ではない

選手が悪いわけではないんです。

やはり彼らに大きな目標を持たせるというのは中々簡単なことではないですし、オリンピックなどの夢を見させてあげるのも簡単なことではないんです。

そこには国の問題であったり貧困であったり様々な要因があるのです。

でも僕は外国人というメリットを利用して彼らからすると外国のメソッドを伝えたり、世界で戦うという自覚を練習中から伝えていくしか方法はないと決めたのです。

彼らからすると僕は外国人で、世界でも有数のバドミントン強豪国のコーチなんです。

三流コーチは三流コーチなりにそれを使う手立てはないんですよ。

 

散歩をしながら考える「自分」

ここ最近散歩をしながら、またカフェでコーヒーを飲みながら考えることがあります。

自分の生き方は自由でスローライフで何にも縛られない生活を好むくせに選手には自覚を持たせるとか、勝敗にこだわらせる意識を植え付けようとしたり。

もちろんそれは自分自身でも代表選手をコーチングするという自覚からきているものではあるものの、

俺は矛盾しているのではないか?と考えることもあるのです。

相変わらず自分の人生のマインドはのんびり自由にと変わらないくせに、選手を見るときは妥協をさせまいと厳しい要求もするのです。

自分でも自分を「だからお前は全部三流なんだよ」なんて考えることも。

なぜならやはり僕を育ててくれた監督も自分にも生徒にも厳しかったですし、そういった背中を見てきましたからね。

このままバドミントンのコーチをやっていくと自分の生活も規律あるものになっていくのかな?なんて考えることもあります。

学校の先生やコーチやっている人ってどうなんでしょうね?

指導をしていて思いませんか?

「簡単にミスをするな」「全速力で走れ」「意識を高くもて」

選手時代にコーチに言われて自分ができていなかったことを、そのまま今の選手に言っている自分にふと思うんです。

「ばかたれ。お前なんてどれだけ怠けた選手だったことか」って。

まあそう思うのは俺だけか。自他共に認めるかなりの練習嫌いでしたからね。

僕を知っている人ならきっとこれは満場一致で手が上がるとこでしょう。ほんと、皮肉なもんです。

 

最後にネパール代表コーチ陣に言わなければいけないこと

レベルアップを目的として日本にコーチを要請したのはネパールバドミントン協会です。

僕は何度も言うように三流コーチですし、そもそもが日本の今でいうA代表クラスに入ったこともありません。

でもやっぱり最後帰るときには僕が言うべきだと考えています。

「コーチが来ないチームが強くなるはずがないじゃないですか。ネパールの代表チームの一番の問題点は協会とコーチ陣ですよ」と。

僕も生意気に歳だけとって言うことだけ言うような人間になってきたもんですね。

でも強くなってもらいたいという愛ですよ。

 

11日目の記事はこちら↓
[11日目]バドミントンネパール代表チームの練習場所は動物園。健康被害が心配になってきたお。
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