青年海外協力隊の短期派遣。派遣前研修ってどんなことをやるの?

青年海外協力隊

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”hassy.jpg” name=”hassy”]青年海外協力隊の短期派遣。出発前に5日間の事前研修を受けなければいけないのですがどんなことをやるのか。今後短期派遣を予定している人のために書ける範囲で色々と書いていきます。[/speech_bubble]

 

短期派遣の5日間派遣前研修内容 初日

さてさて、5日間の事前研修といっても大半の人は想像がつかないでしょう。僕自身も受講するまで全くどんな研修か想像がつきませんでした。

前回のブログでも記述したように、今回の研修では150人のうち8〜9割が大学生でしたので、ちょっと他の研修とは雰囲気は違うと思います。なにせほとんどの研修生がスーツか大学の制服を着ていますし、スポーツ派遣がとても多かったので体育会系の学生ばかりでしたので。

 

オリエンテーションと海外ボランティアについて

まず初日の午前中はオリエンテーションから始まって研修生同士で自己紹介などをして交流をはかります。皆、派遣国や職種がバラバラなのである意味面白いです。発展途上国へ派遣されるもの同士なので、聞いたことのない国が未だにあることに自分自身でも驚きました。

 

JICAの事業内容

JICAについての事業内容を学ばされます。

確かに漠然とJICAは海外でボランティア活動を行う組織とは知っていますが、それだけでは派遣してくれないということです。

どのようなところから資金が出て、今までどのような活動を行ってきて、他にどのような組織があって、などなど事業内容について学校の社会科の授業のように学ばされます。

 

海外での安全対策と交通安全対策

海外ボランティアは“国の派遣”となるので安全対策に関しては研修でも相当な力を入れて行います。

特に海外が初めてという人(海外に多く行ってるから安全とは限らないが)が少なくないので、そういった人にはとても為になる講義だと思いますし、国として派遣している以上、決して“何か”があってはいけないという意図が汲み取れます。

それが終わると交通安全に対しての研修が始まります。

これに関しては僕自身も思うことですが、実は海外で一番危険なのは交通事故の危険性なんですね。日本で生活しているよりも交通事故に巻き込まれる可能性はとても高いです。特に途上国では交通ルールが浸透していなかったり、バイクタクシーなどが普通であったりするので、バイクタクシーでの移動などは禁止されます。

今まで海外ボランティアで数名亡くなっている人がいますが、彼らは皆交通事故で亡くなっています。

ここまでの研修を朝の9時半から18時過ぎまでみっちりと研修します。

 

2日目

感染症 健康管理について

アフリカや中南米、アジアの派遣がほとんどなので、感染症についてはかなり力を入れて研修を行います。それだけ感染症が危険ということですね。

専門家の人を講師として招くので、中々勉強になる話が聞けてよかったと思っています。自分自身も今までに色々なワクチンを摂取していますが、医療の世界は日々色々と変わるので、僕が持っていた古い知識がアップデートされた感じですね。

健康管理に関しては多くの人が体調を崩すという事例があるので徹底して管理について学びます。

僕自身もバックパッカーで多くの国へ行き体調を崩すこともありましたが、それは個人旅行だったので特に大きな問題はありませんでした。しかし、青年海外協力隊となるとそういうわけにはいきませんもんね。

 

赴任国事情とボランティア意見交換

赴任する国々に別れて、その国へ派遣されていた先輩の話を元にこれからのイメージを作ります。

僕自身は今回ネパールに派遣されるのですが、たまたま個人的に去年訪れていたのである程度の事情は把握しています。

しかし多くの人は派遣国へ赴任するのは初めてのことなので、赴任国事情を先に情報として入れておくのはとても参考になることです。

ボランティア意見交換では、新しい人たちとチームを組んで意見交換を行います。正解、不正解を探すのではなく、色々な意見交換をして知識を深めていくということでしょう。

 

日系コミュニティとボランティア活動

日系国へ派遣される人たちだけの研修です。

日系国とは大半が南米でしょうか。要するに昔移民で多くの日本人が南米に開拓を行いに渡航したわけです。その子孫が残っているのが南米のいくつかの国で、それらの国へ派遣される人たちだけが対象の研修です。

残念ながら僕はこれらの部類に入っていないので、こちらの研修に関してはどのようなことが行われていたのかわかりません。

 

3日目

福利厚生・共生会

派遣されている間の福利厚生等につていの話などです。

旅行保険説明

旅行保険についての説明です。

JICAで派遣される場合、民間企業にはない少し特別な海外保険があります。もちろん民間保険会社との併用もできます。

初めて海外へ行く人などは興味の強いところではないでしょうか。

 

歯科衛生 精神衛生について

短期派遣といっても赴任国で歯の異常が出ないとは限りません。専門家の先生を講師に招いて歯科衛生についての研修を行います。ここに関しては結構重要なことだと個人的に思います。

また精神衛生についても人によっては派遣国で様々なストレスから体調を崩すという事例もあるようで、専門家の先生から研修を受けます。

 

4日目

ボランティア活動事例

以前に海外ボランティアで活動していた先輩を招いて様々な話を聞きます。活動事例についてはこれから派遣される研修生にとっては一番イメージがわきやすいのではないでしょうか。

必ずしも自分と同じくにで同じ職種という訳ではありませんが、青年海外協力隊員として直近まで活動をしていた人の話はリアリティーがありますし、質問の時間では多くの人が質問を行っていました。

 

参加型手法開発

大学の先生を招いて、グループを作り問題解決を行うかなり特殊な研修内容です。大学の授業でありそうな、地域における問題をあぶり出し、それについてグループでセッションを行って問題と、その問題について順位をつけてどの問題から解決に向かうかというような感じです。

おそらくこれを基盤として赴任国での問題をあぶり出して、現地の人々と問題についてセッションを行うという事前練習のような意味合いが含まれているのだと思います。

もう中年に差し掛かっている僕としては、大学生に混じってこのようなセッションをするということは単に研修以外の楽しさがありました。

 

異文化適応概論

東京大学の名誉教授を講師として異文化についてどう適応していくかというような内容だったのですが、名誉教授が名誉すぎてなんの話をしているのかよくわかりませんでした。

おそらくですが99%の人が「この名誉教授は何が言いたいのか」と頭の中にクエスチョンマークを浮かべながら聞いていたと思います。

永遠と支離滅裂な話をした後、最終的には「じゃあ楽しんで」と言っていました。

要は、異文化を楽しんでくれと言いたかったようです。

 

最終日

帰国後の社会還元

JICAの基本的理念は、海外でボランティア活動を行うだけではありません。帰国後にいかにして社会還元を行うかということが前提とした理念であるようです。

ですので、帰国後に個人個人職種は違ってもどのように社会還元をするのかということをイメージさせられます。

「インプットしたらアウトプットしなさいよ」ということですね。途上国に対して我々が何かを与え、そしてその経験を自国に還元することで双方のメリットをはかります。

 

修了時確認テスト

そうです。実は最終日にテストがあるんです。JICAが求める点数に到達しなかった場合は追試験となります。絶対に受かる自信のなかった僕は見事に追試験でした。

150人中約1割が追試験になります。

まあ、JICAとしてもテストに落とすことが目的ではなくて、しっかりと理解してもらうことが目的だということなので基本的に追試験で落ちることはありません。

ただ受かった人たちよりも終了が遅くなるということだけなのですが。。

 

まとめ

以上、これらが短期派遣の事前研修内容となります。これら全てを終えて上の画像の修了証書とバッジをもらって晴れて短期派遣の資格が与えられるわけです。学生などは喜びながら皆で写真などをとっていたので、やはり実感が湧くのでしょう。

と、まあこれだけ読めば面白そうだったりすることもあるのかもしれませんが、実際には一つ一つの座学が結構な長時間なので楽ではありません。特にこの歳になると座学に慣れていないのでなおさらです。苦笑

また、最終日に追試試験の受けたくない人は真面目に研修を受けて勉強した方が良いでしょう。

終わってみればあっというまではありますが、振り返ってみると長かったかな。笑