現在実家のある北海道旭川に帰省している中で起こった胆振東部大地震。
被害の大きかった胆振地方からは離れてはいるのですが、過去に例をみない大停電が北海道では起き、都市機能が麻痺するという事態が起きました。
地震の被害に関することや、ここから見る防災のことに関してのことではなくこのブログではブログTABIMINTON目線からの記事を書かせてもらいます。
日本というありえない国
今回、北海道全体が大停電するという前代未聞のアクシデントが起こったアイヌの地、北海道。
にも関わらずこの大きなアクシデントの中、多くの地域(全地域ではない)では2、3日で停電は復旧し都市機能の麻痺が改善されつつあります。(2018年9月10日現在)
北海道電力を非難する声もネット上では度々上がっているようですが、様々な国や地域を転々とする僕からすると「対応の速さに日本人の凄さを感じる」ということです。
文句をいう人々はあまりにも井の中の蛙。これだけのことをすぐに対応できるのはそう多くの国ができることではありません。
暴動が起こらない民度の高さ
多くの外国でこれだけの事態が起きた時に発生するのは「暴動」と「略奪」。
おそらく先進国と言われているアメリカですら同じような事態が起きたら貧困層と呼ばれる人々がここぞとばかりに店を破壊して略奪が起きるでしょうし他の国なら尚更。
しかしこれだけの大停電が起きたのにも関わらずそのようなことがない日本というのは稀に見るほどの国民の民度の高さ。
これらが当たり前だと思っている人はピンと来ないと思いますが、これって実はものすごい異常な事態。誇るべき異常事態なんです。
被災地とSNSの温度差
旭川自体大きな被害があった訳ではないので被災地と呼べるかどうかは分かりませんが、大停電を経験したのでそこの部分を見れば多少の被災と呼べるのかもしれません。
事実、僕の方にも多くの方からの安否のメッセージが届きました。
しかし、被災地と呼ばれる北海道に住んでいて実際に感じたことはSNSと現地の大きな温度差でした。
報道とSNSは使いよう
こういったことが起きた時に情報を得るのにとても便利なのはやはりSNSかもしれません。
しかし、SNSではものすごく様々な情報が撹乱しているのにも関わらず、実際の現地では一切の電気がないため、いつもよりさらに穏やかな日常。
他県の人はテレビやネットニュースで色々な情報が視覚から入り、心配や不安を募らせていたのかもしれないのですが、視覚からの情報が特にない僕からすると「今日は天気がよくて静かな一日だな」と公園を散歩してました。
現地にいる僕が穏やかに過ごしているのに、他県に住む友人の方が心配を募らせ、SNSの方がとても騒がしいというギャップに少し驚きました。
もちろんありがたいことではありましたよ。
意識をどこにフォーカスするか
これについては被害が少なかった地域だから書けるということもあるのかもしれませんが、こういう状況の時に自分の意識をどこにフォーカスするかってとても大事なことだと思います。
正直、このような時に多くの人ができることはありません。現地に住んでいてもそうです。
誰かのことを思って心配や不安を抱くことも確かに人間なのであって良い感情なのかもしれませんが、結局何もできることがないのなら周囲の報道やSNSに惑わされず穏やかに過ごすこともいいのです。
無駄にそれらの情報から不安を増幅するくらいなら、一層の事「自分は自分の一日」を過ごせばいいだけの話でもあるのです。
自分の意識のフォーカスは全て選択できるのです。
電気が無いという不安と幸せ
何度も書きますがこれらは被害が少なかった場所からの意見ということをお忘れなく。
電気が無いのは不安ですかね?携帯やスマホが使えないのはそんなに不安ですかね?
電気が通るようになってテレビを見た時にスマホの充電できる場所にこぞって人が群がっているのを見て、人間のスマホ依存がかなりやばい段階にあると思いました。
無ければ無い生活
北海道が大停電になったその日、実家の家族は全員が以前から予定していた家族旅行でいなくなりました。
僕個人としては電気が無ければその不便さを楽しめば良いと思っていたし、食料がなくなればこれを機にファスティング(断食)をしてデトックスをしようと思っていました。
過去の経験からいって僕は5日間までは食料なしで問題なくいけます。

電気もスマホの充電も食料も無ければ無い生活をすれば良いだけの話。
焦ってスーパーやガソリンスタンドに行列を作ってまで確保することではありません。無いからこそできることや気づくこともたくさんあるんです。
電気が無い気持ちよさ
これは僕も初めての経験だったので、是非多くの方にも味わってもらいたい気持ちよさ。
全ての電気が止まった事によって体がものすごく気持ち良かったんです。
自分でも気がつかなかったのですが、街中や住宅街で普段生活をしているのってものすごく電磁波が体に影響を及ぼしているんです。
体は正直なものでこれらがストップしたその日、言葉では言い表せない気持ちよさに体が反応してました。
電気の無い山中や自然の中で人間が気持ちよくなるのはこういったものからの解放もあるんでしょうね。
星空がすごい
星空がすごいのは何も自然の多い場所だけではないんですね。
大停電が起こった事によって実家のある住宅地でも、夜空を見ると数え切れないほどの星があるという事実に気が付いたんです。
本当に、今まで外国やどこかの田舎でしか見たことがないようなくらいの無数の星空。
大停電が教えてくれた、今まで見ることのできなかった事実に思わずため息が漏れましたね。
習慣への気づき
電気がないと分かっているのにも関わらず、階段を登る時に電気のスイッチを押している自分に驚きました。
片手には懐中電灯を持っているのにも関わらず、もう片方の手は無意識に電気のスイッチを押しているのです。
この行動って、普段の「習慣」なんですね。頭では理解していても体は習慣で反応するんです。
ではこの習慣から気がつくこととは?
何かを変えたいなら習慣を変える
自分の人生で何かを変えたい。
幸せな人生を過ごしたい。楽しい人生を過ごしたい。お金のある人生を過ごしたい。仕事でもっと成長したい。
そんな「何か」が自分にあるのなら一番簡単な方法は「習慣を変えること」だと思います。
いつも家に帰ってすぐにテレビをつける、パソコンを開いて動画サイトで動画を見る、SNSを開いて時間を浪費する。
それらの習慣を違う形の習慣として行えば良いのです。
新たな習慣を作る
停電だと頭では理解しているのに体が勝手に反応するのは立派な「習慣行動」です。
逆に考えると自分のなりたい自分像や、やりたいことを行うにはこの「習慣行動」を身に付けることが一番の近道。
毎朝歯を磨くように、ジョギングを習慣化すれば健康を維持できるし、瞑想を毎朝10分行う習慣を身につければ人生の変化を感じることもできるでしょう。
新たなことを習慣化するのは簡単ではないでしょうが、まずは行動というアクションを起こさない限り新たな習慣を作り上げることすらできません。

まとめ
さていかがだったでしょうか、TABIMIINTONが今回の大地震と大停電から感じたいくつかの事柄。
最後まで読んだ人は自分が想像していた内容と大きく違ったと思いますが、どんな事柄も色々な角度から見るという視点があって良いと思っています。
もちろん「被災された方々には心から・・・」という誰もが発信している一文も必要なのかもしれませんが、
僕には僕のできること。
僕には僕の気が付いたこと。
それを発信することしかできません。
そしてこの記事を読んで、良しと思うも、そう思わないもそれぞれの捉え方で良いと思っています。
被災地には僕の友人もいますので、受け入れ態勢と状況が整ったら次は行動として僕は僕のできることをやっていくだけのことです。