奥原希望選手を育てた監督の目利き力

埼玉県立大宮東高等学校

 

先日香川の高校でバドミントンの監督をする古い友人に会いに行ってきました。

学生時代の良きライバルだったんで久しぶりにバドミントンの話で花が咲きました。

その時に奥原選手の高校時代の監督は大高先生だという話を聞きました。

久々に聞いたお名前。

ではこの大高先生という方どのような方か。

日本を世界レベルにのし上げている影には実は大高先生の存在は相当大きな影響があります。

 

大高先生

※画像はイメージです

 

そうですね、今現在僕が知っている方で言えば「藤本ホセマリ」さんも大高先生の教え子の一人でしょう。

僕が知らないだけで今の現役プレーヤでも数人は大高先生から育った選手はいるのではないでしょうか。

引退した選手を含めるともっと多いでしょう。

藤本ホセマリさんは埼玉県越谷南高校という公立高校出身です。その時の高校の監督が大高先生です。

学力のレベルが高い高校で特待制度はなかったと思います。なのでホセマリさんは学力も高い人だと思います。

バドミントン部全体が強豪ではなく、大高先生が気に入ったジュニアに声をかけてその学生一人を強くするような方でした。(当時は)

ですのでその時は仮に全国大会で優勝したとしても、地区大会で敗退した選手に大高先生が目を止めればそちらを勧誘する人でした。

それぐらい極端な目利きを持っていたのを覚えています。

お名前.com

 
 

ジュニアを見抜く目利きは独特

実は中学校2年生の頃でしたかね。僕も大高先生に勧誘されたんです。だからはっきりと覚えているんです。

全国大会の大会最中でした。まだ成績を残す前だったので驚きましたね。

「どうしてこんな普通の選手を勧誘するのか」と。

記憶が確かなら初めての勧誘だったのではないかと思います。

たまたまではあったんですがその大会で全国大会を初めて優勝しました。

しかし大高先生は優勝をする前に僕に声をかけ、「今の段階で全国大会優勝とかどうでもいい。お前はいずれ世界を目指せ」

そんな感じのことを言っていたと思います。

しかし当時は日本のバドミントンが世界で全く通用しない時代。

僕にはそこまで夢を見ることができませんでした。

その後も埼玉から実家の北海道に何度か電話をいただき僕の両親が話をしていたと思います。

結論から言うと僕は大高先生の学校へは行くことができませんでした。

当時は北海道から他の県の学校へ進学することが良しとされない時代でした。

なので大高先生は地元の全く無名選手を入学させていました。

 

無名選手が激戦地を勝ち抜きインターハイへ

 

当時の埼玉は激戦地区。

勝ち抜いて全国大会へ出場することすら難しい県でした。

ですが大高先生に勧誘された無名選手はそこを勝ち抜きインターハイに個人で出場していました。

「さすが大高先生だな」と感心したのを覚えています。

他に練習相手も強い選手はいなく、しかしそれでも埼玉から全国レベルの選手を作る手腕。

他の監督ではなかなかできない目利きを当時から持っていたのは確かです。

そのころはライバル相手となってしまいましたが気にかけてくれていたのを覚えています。

きっと大高先生が思っているような成長はできておらず、もどかしかったかもしれません。

北海道でやるのと関東の強豪でやるのであればやはりレベルは違いますからね。

 

奥原選手を見ていると大高先生の教えがわかる

なんと言うんでしょうかね。

あの実直でひたむきな感じや礼儀正しさ。

僕の勝手な想像ですが大高先生の教えじゃないと思うんです。(想像ですが)

だからこそいいんですよ。己からの実直な感じが。

注目するところは高校生の頃よりもコートに入る礼儀正しさが社会人になってから増しているところですね。

ただ大高先生は本当に昔まだ日本が世界で勝てなかった頃から日本のジュニアに世界を見せてくれた先生の一人です。

単身でインドネシアに渡り勉強などもしていた先生でした。

そんな先生から生まれた世界チャンピオン。納得できます。

「ああ大高先生の手がけた選手か」と。

それだけ高校生の選手を育てる能力は高い監督でした。

まだまだ大高先生から出てくる選手は注目ですよ。

選手の持っているポテンシャルを見抜く目は随一ですから。

高校や大学で花が咲かなくても社会人になってから一気に世界で戦えるような選手を作ります。

そこが大高先生の目利きのすごいところです。(奥原選手は高校在学時からも強かったですが)

 

短期間での成長スピード

 

だいぶ古い動画になりましたがこの2つが短期間でまったく違うプレーをしているわかりやすい動画だと思います。

インターハイは8月。それから3ヶ月後の全日本総合。

たった3ヶ月で全く違う試合をします。

3ヶ月でこれだけ成長するものか。

普通はしません。

一つはインターハイで優勝した自信でしょう。自信は何よりも強いです。

もう一つは大会を通してレベルが上がったのでしょう。

それでなければこの短期間でのレベルアップは異常なレベルです。

特にスマッシュに対しての反応が良くなっているのと、簡単なミスが減っています。

これは一目瞭然ですね。

ずっと彼女を見ていたわけではないですがきっとここが一番成長した短期間のポイントなんではないでしょうか。

奥原選手もまだまだ楽しみですが、今後も大高先生から育つ選手には注目してください。

 

 

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元バドミントン全日本ジュニアチャンピオン。高校在学時に全日本総合選手権に出場。高校で選手を引退した後、アジア、南米、北米、オセアニアを旅する。アジアでは旅をしながらバドミントンで遊ぶ。帰国後は沖縄の宮古島や淡路島で島暮らし。バドミントン元ネパール代表コーチ。元メキシコジュニア代表コーチ。一般社団法人JADP公認メンタル心理カウンセラー。勉強しない子供より、遊ばない大人を心配する37歳。